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香川“続く逆風”アジア杯から再起期すもライバル加入で出番なし

[ 2015年2月2日 05:30 ]

レバークーゼン戦でベンチ入りするも出番のなかったドルトムントのMF香川

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(25)は1月31日のアウェー・レバークーゼン戦にベンチ入りしたが、出場機会はなかった。同23日のアジア杯準々決勝UAE戦のPK戦で6人目のキッカーで失敗。再起を期した一戦で出番なしに終わり、苦難の再出発となった。チームは0―0で引き分け、4試合勝利なしで最下位に転落した。

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 最後まで出番はなかった。ベンチで終了の笛を聞いた香川は「コンディションは良いですよ、凄く。アジア杯で負けて言うのもアレですけど、良いトレーニングができているし、次に期待したい」と前を向いたが、置かれた状況は厳しい。今季3季ぶりに古巣に復帰したが、ゴールは復帰初戦となった9月13日のフライブルク戦の1得点だけ。結果を残せずに昨年12月5日のホッフェンハイム戦から5試合連続で先発落ちが続いている。

 日本代表として出場したアジア杯では、準々決勝UAE戦のPK戦で6人目のキッカーで失敗。5大会ぶりに4強を逃す“戦犯”となり、号泣した。開幕前には「クラブで厳しい立場にいるので、アジア杯を(復活の)きっかけにしたい」と語っていただけに、ショックは計り知れなかった。何とか気持ちを立て直して迎えたリーグ再開初戦。再起を期していたが、ピッチに立つことさえ許されなかった。

 クラブは、今冬の移籍市場でザルツブルクからスロベニア代表MFカンプルを獲得。香川のライバルとなる攻撃的MFに移籍金1200万ユーロ(約15億9000万円)を投入した。この日の試合で、そのカンプルが新天地デビュー。クロップ監督は「初めての公式戦で印象的なプレーを見せた」と高く評価した。不振に追い打ちをかけるライバルの活躍。左足首負傷から復帰したロイスがトップ下で先発したことも、定位置争いのマイナス材料だ。香川は「手応え的には(きょうの試合で)出るかなと思っていたんですが。しようがないですね」と最後はサバサバした表情で語った。定位置争いに敗れたマンチェスターU時代と同様に強い逆風が吹いている。

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